SHERIFF DANGEROUS AK-47
パラトルーパー・モデル
ページ作成日時:2019,03,21
ページ最終更新日時:2019,03,21
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  1. 各種データ
  2. 外観
    1. 全体
    2. 刻印
    3. セレクター
    4. ストック
    5. アイアンサイト
  3. その他
    1. SHERIFF
    2. LRB
    3. 疑似ブローバック
    4. バリエーション
  4. 所感
    1. ”呪いの銃”?
  5. 取扱説明書&保証書
  6. カスタム
  7. ギャラリー
  8. 外部リンク
  9. ブログ記事へのリンク

時は1992年。
巷では東京マルイの電動エアーガンとホップアップシステムが普及していく時期にありました。
そんな中でシェリフは、「LongRangeBarrel」すなわち「LRB」を開発し販売を始めました。
このLRBを最初、あるいは最初期に搭載したのがまさにこのAK-47でした。

旧シェリフガンワークスのデンジャラスAK-47、それは・・・

@ ファルコン・トーイ製五六式小銃
A ファルコン・トーイ製GALILのフォールディングストック
B 朝日商事(アサヒファイアアームズ)製FNC用BVユニット
C シェリフ製LRBホップバレル(可変型)
D よりリアルなフロント周りやスチールレシーバー(のちにアルミレシーバー)

これら5つの要素を組み合わせた、まさにBV式ガスガンの一つの到達点といえるモデルなのです!
当時の定価は驚きの158,000円でした。






各種データ


全長 907mm(ストック展開時)
672mm(ストック折りたたみ時)
作動方式 BV式
疑似ブローバック
重量 3,700g(フォールディングストック装着時) 動力源 外部ソース(6mmホース)
定価 158,000円(雑誌から) 装弾数 90発(スプリング給弾)
発売日 1992年8月頃?
購入日など Airgun.jpにて、
・ 2018,07,23購入
・ 2018,07,24発送
・ 2018,07,26受取

本体38,750円+送料850円。
( 中古品、内箱なし、動作未確認 )





外観


左側

ハンドガード(上下)、グリップ、固定ストック の3つが油仕上げの木製(ブナだろうか?)、
レシーバー、レシーバーカバー、セレクター、マガジン外装 の4つはスチール製、
ほかは主に亜鉛合金やアルミ合金でできているようです。フルメタル・リアルウッドですね。
レシーバーはスチール製であるうえ肉厚なつくりのため、かなりカッチリしています。
鉄製・黒染め仕上げのため、錆びてくることもあります。

フォルムはなかなか良い感じにできているんですが、よく見るとレシーバーの肉抜きの角度が微妙に違うような・・・
そして肉抜き部分は加工痕がしっかり付いています。まあAKらしいといえばAKらしいのかな?

また、原型である五六式小銃の名残でバレルに変な段差ができてしまっています。
五六式小銃はAK-47とよく似てるんですが、AK-47の方がフロントサイトポストが短いため、
本来であればフロントサイトポストに覆われる部分(=細くなっている部分)が見えてしまっているんです。

 
右側


フレーム右側

刻印はレシーバー右側のグリップ付け根に「ASGK」とあるのみで、セレクターなどに刻印はありません。



セミオート フルオート

上から セーフ、フルオート、セミオート となります。一般的なAKタイプのセレクターです。刻印はありません。
セレクターには適度なクリック感があり、硬すぎず柔らかすぎない、良い感じの操作感になっています。
ただし、思いっきりセレクターを下げるとセミオートポジションを越えてしまうことがあります。


なお、このモデルはフルオートポジションでもセミオートポジションでもフルオート射撃になります。
原型の五六式小銃ではセミオート搭載だったようなのですが・・・

もともとBV式のセミオートというのは、”1発だけのフルオート”という感じで、
ガスブローバックのように”自然な”セミオート動作をさせるのは難しいようなんですよね。
そういうわけで、とにかく撃ちまくって楽しむモデルと思います。


この個体はトリガースプリングが上手く機能していないらしく、セーフティポジションに入れる際は、
トリガーを少し前に押しながらセレクターを動かす必要がありました。

   
セーフ


固定ストックとGALILストック

中古品なので標準かどうかは分かりませんが、GALILストックのほかに木製固定ストックも付属していました。
パラトルーパー・モデルは 「 GALILのフォールディングストックを装着したAK-47 」 という架空モデルですが、
付属の固定ストックを装着すると普通のAK-47に戻せます。個人的には固定ストックの方が好きです。

GALILストックの場合、GALILストックのヒンジ部分に固定ネジ×2本が新設されており、ココでレシーバーに固定します。
固定ストック場合、まずコの字型の金具をレシーバーに固定して、この金具に木製ストックを固定します。
プラスネジ多用なのがちょっと気になります・・・

   
ヒンジ部分 全体


アイアンサイト

一般的なAKタイプのサイト、タンジェントサイトです。
リアサイトはエレベーション(上下)のみ調整可能、フロントサイトは固定されているようです。
なお、サイト類は亜鉛合金製のようです。

この個体ではリアサイトの刻印に緑色の墨入れがありますが、純正状態での墨入れの有無は不明です。
アームズマガジン誌に掲載された画像では白の墨入れがあったりしましたが・・・
実物のAK-47やAKMは割と墨入れされてる感じですし、墨入れ自体は間違いじゃないのかも?

   
フロントサイト リアサイト





SHERIFF


外箱に描かれたエンブレム

1982年に 「 シェリフガンワークス 」 として設立されたのち、1988年に 「 株式会社シェリフ 」 となり、
2000年代にはエアーガンだけでなく防犯用品も開発しますが、同社の発表によれば、開発費の肥大化などが原因で
2008年9月に創業者・大西正道氏の息子である大西聖一氏の会社 「 TIGER93 」 に事業譲渡しました。
このとき技術者も移ったようですが、エアーガンの開発については行っていない可能性が高いように思えます。
そもそもTIGER93の事業内容はかなり広範で・・・

・ 参考 ⇒ 『 事業譲渡のお知らせ



LRB


LRBは、既に存在した”モリオカ式”(チャンバーパッキン一体型の先祖)や
KM企画の「SCS」(つまずきホップの先祖、初期のモノのみ?)などとは異なり、
専用のゴムパッキン、あるいはホップアップ用のイモネジといった部品を必要としていませんでした。
これは、金属製インナーバレルの入口部分に”エプロン”と呼ばれる斜面を付加することによってBB弾に回転を掛けているためで、
ゴム部品を用いるタイプのように「摩耗による機能低下」が起こらないという特徴を持ちます。

また、BV式ガスガンのようにモリオカ式を用いることができない機種では、つまずき型よりも精度が出るため、
BV式ガスガンと相性の良いホップアップ方式であったといわれています。

BV式でもJACなどが特許技術としてピン式(※1)やチャンバーへの細工(※2)といったホップアップを開発していましたが、
チャンバーへの細工はともかくピン式についてはまともに飛ぶとは思えないため、個人的にはどうなんだろうか・・・と思います。
その辺を考えるとLRBはBV式とともに栄えることができた・・・かもしれませんが登場が遅すぎました。
BV式ガスガンがその後の数年で急速に電動ガンで代替されていってしまったのです。

 ※1・・・ピン式
 インナーバレル内部上側にイモネジを突出させ、イモネジをBB弾にぶつけることで回転をかけるというもの。

 ※2・・・チャンバーへの細工
 今のところは特許情報から2つ確認できている。
  @ BB弾を保持するOリングの上側だけを拡がらないようにする
  A BB弾を保持するOリングの上側が拡がるタイミングを他の部分に比べて遅くなるようにする


LRBの中でも特に大柄な固定具を持つSHERIFF・AK-47用LRBは、ホップアップの調整用としてピンホップを備えるほか、
BB弾に正しい回転をかけるため、インナーバレルをロール方向に調整する機能も搭載しています。
これらはのちに登場する他製品向けLRBにはない機能であるようです。



疑似ブローバック


先述のような特徴をもつLRBが後付けで搭載されたSHERIFF・AK-47は、
LRB搭載の影響でチャンバー部分にかなり大柄なホップアップ機構(厳密には固定具)が追加され、この部品にダミーボルトが接続されています。
ダミーボルトは射撃時に前後動しますが、
 @ BB弾発射時に前進
 A それ以外の状態で後退
となっているのでオープンボルト的な動きをします。

原型のファルコン・トーイ製56式小銃は「リコイルアタック」と呼ばれる部品にダミーボルトが取り付けられているようで、
 @ ガス圧を掛けると前進
 A BB弾発射時に後退
というクローズドボルト的な動きでよりリアルな動作をするようです。

SHERIFF・AK-47にもリコイルアタック自体は残っていて実際に作動もするので、
ダミーボルトの接続位置は五六式小銃のまま方が良かったんじゃないかと、個人的には思います・・・



バリエーション


SHERIFF・AK-47は、初期型とパラトルーパー・モデルがスチールレシーバーで発売されたのち、
アルミレシーバーへの交換やアルミMODELの発売が行われることとなったようです。
ヤフオクなどではスチールレシーバーかアルミレシーバーか明記されずに出品されていることも多いため、
少々紛らわしい感じになっています。

また、GALILストックを装着するパラトルーパー・モデルにも木製ストックが同梱されていたものと思います。
パラトルーパー・モデル(GALILストック装着)が定価158,000円で、初期型(木製ストック装着)は定価148,000円でしたから、
パラトルーパー・モデルは初期型+10,000円の価格設定ですが、GALILの鉄パイプストックだけ(木製ストックなし)ならむしろ安くなるはずです。


なお、デンジャラスAK-47が発売されて数か月後にファルコン・トーイ製AK-47Sが発売されていますが、
デンジャラスAK-47のGALILストックとは違い、”S”モデルのフォールディングストックがキチンと再現されています。






所感 -- ”呪いの銃”?


実はいくつか呪われてるような疑惑があります(恐怖)

@ 組み合わされた原型のメーカー、ファルコン・トーイ、朝日商事、シェリフ、のいずれもが現存しない
A 銃刀法改正時、158,000円という高級モデルながらシェリフからは「廃棄」が指示されていた
B その廃棄対象である5機種のうち、なぜかこのモデルだけ出物が多い
C 九州中継センターから配達営業所まで1日長くかかった(ここで遅延するのは稀)
D 買った途端に台風12号が逆走、私の住む福岡県を直撃した(wikipedia

これはですね、シェリフ10周年記念として造られた、一種の「集大成」であるにも関わらず、
活躍の場を電動ガンに奪われ、命中精度の高さ(20m屋外で縦20×横40cmほど)も注目されず、
揚句、14年後にあっさり見捨てられて廃棄を指示されるという、その悲惨な経歴から来る”呪い”と、
あまりにリアルなAK-47に憑りついた亡霊たちが、この銃をこの世にとどまらせ続けたんですね。
だからもし、あなたがこのモデルを捨てようとすれば、呪いと亡霊によって・・・!!!

くわばらくわばら・・・






取扱説明書&保証書


取扱説明書(A4・片面3ページ)
     
特許に関して(A4・片面1ページ) 保証書

”取扱説明書”の2ページ目では「HOP微調整スクリュー」が
銃身を貫通しているような図が掲載されていますが、
今回の個体を見てみたところ、実際には貫通していませんでした。
不良品なのでしょうか・・・?


”特許に関して”では図の右側が銃口になっていますが、
実際には左側が銃口です。






カスタム


no image

改正銃刀法対応の確実化のため、防爆弁の開放圧をより低圧に変更しました。

2.5気圧で動くという検査印がある通り、結構低圧でも正常動作するので助かりました。
どうしても外部ソース式は圧力を簡単にイジれるので、この対策は有意義なものだと思います。
まあどのみちゴムホースの耐圧が0.8MPaなのであまりムチャをすると破裂しちゃうと思いますが・・・

現在、他の改修案も実験中。

















ブログ記事へのリンク


SHERIFF DANGEROUS AK-47 パラトルーパー・タイプ
AK-47 イラスト風